【初心者向け】東洋医学で学ぶ「梅雨だる」対策とセルフケア法
梅雨の時期になると、「なんだか体が重い」「やる気が出ない」「寝ても疲れが取れない」と感じたことはありませんか?
それは、「梅雨だる」と呼ばれる季節特有の不調かもしれません。
この記事では、東洋医学の視点から「梅雨だる」の原因と、誰でもできるセルフケア法をご紹介します。初心者の方でも取り入れやすい方法ばかりなので、ぜひ今日から実践してみてください。

梅雨だるとは?東洋医学的にみた原因
湿邪(しつじゃ)とは何か?
東洋医学では、自然界の気候の変化が体調に大きく影響すると考えます。そして梅雨のような湿気の多い時期に体調が崩れる原因は、主に「湿邪(しつじゃ)」と呼ばれる邪気によると考えられます。
湿邪は以下のような性質を持っています。
- 重たく、停滞しやすい
- 足のむくみ、下痢しやすくなるなど、下半身に不調が起きやすい
- 消化器系(=「脾」)にダメージを与えやすい
つまり、湿邪の影響で体内の巡りが悪くなり、だるさ・むくみ・消化不良・頭重感などの不調が現れやすくなります。

梅雨だるを防ぐ3つの東洋医学的セルフケア
1. 「脾(ひ)」をいたわる食生活にシフト
東洋医学では、脾は消化吸収を司る臓器とされ、湿邪に弱いと考えられています。そのため、脾を助ける食材を摂りながら、身体の巡りを促したり、温める作用のある食材を意識すると良いでしょう。
おすすめの食材:
- さつまいも
- かぼちゃ
- とうもろこし
- 山芋
- 大豆
- はと麦
- しょうが
- 小豆

控えたい食べ物:
下記の食べ物は胃腸に負担をかけますので、できるだけ控えることをおすすめします
- 冷たい飲み物やアイス
- 生もの・油っこいもの
- 甘いものの過剰摂取

ポイントは、温かく、消化に優しい食事を心がけることです。

2. 梅雨だる改善におすすめのツボ
ツボを刺激することで、体のバランスを整える効果があります。以下のツボを毎日押したり、セルフケア灸してみると良いでしょう。
おすすめのツボ
- 足三里(あしさんり)
脾胃を元気にして消化機能を整える
- 陰陵泉(いんりょうせん)
体内の水分代謝改善に
- 中脘(ちゅうかん)
胃腸の働きを助ける

3. 湿をためない生活習慣を意識
日々の暮らしでも「湿邪」を防ぐポイントがあります。
身体に湿を溜めないことが、梅雨だる予防の第一歩となります。
✔生活習慣のチェックリスト
- 飲食物は常温以上の温かいものを摂取して内臓を冷やさないようにする
- 湯船に浸かって汗をかく(入浴で“巡り”を良くする)
- 軽い運動やストレッチで体を動かす
- 衣服は綿やリネンなど通気性に優れるものを選ぶ

まとめ|東洋医学で梅雨を快適に過ごそう
「梅雨だる」は、湿気によって体のバランスが乱れることで起きる不調です。
東洋医学では、「湿邪」を避け、「脾」を守り、巡りをよくすることが梅雨だる対策の基本です。
ちょっとした食事やツボ押し、生活の見直しを取り入れるだけで、体調が変化するのを実感できることでしょう。
この記事でご紹介した中から、ぜひ実践できそうのものを日々の生活で取り入れてみてください。
体が喜ぶ小さなケアが、あなたの梅雨の毎日を変えてくれることでしょう。
☆梅雨だる対策にオススメの施術
備前百会灸により、梅雨だるにより起こりやすい頭重感や頭痛の緩和が期待できます。さらに、アロマトリートメントにより全身の気の巡りを促すことで、むくみや体の重だるさが変化していくことでしょう。