【アロマ・ツボ・養生】東洋医学で乗り切る「梅雨うつ」完全ガイド

〜更年期世代の女性にやさしい心と体のケア〜

梅雨時期になると、気分が沈む・イライラする・なんとなく不安定になる……
そんな「梅雨うつ」のような不調に悩む女性は少なくありません。特に、ホルモンバランスがゆらぐ更年期世代は、季節の影響を受けやすくなります。

この記事では、東洋医学の知恵をベースに、アロマ・ツボ・養生法など、女性にやさしい自然なアプローチで「梅雨うつ」をケアする方法をご紹介します。

梅雨うつの原因とは?東洋医学の視点から見る3つのキーワード

1. 湿邪(しつじゃ)〜心身にまとわりつく“重だるさ”の正体

東洋医学では、梅雨の時期に多くなる湿気が引き起こす不調の主な原因を「湿邪(しつじゃ)」によると考えます。
これが身体に溜まることで巡りが悪くなり、だるさ・頭重感・気分が優れないといった不調が起こると考えます。

湿邪には停滞しやすい性質があるため、重だるさや頭重感を感じやすくなります

2. 気の滞り(気滞)〜“気分が優れなくなる”のは「気」がスムーズに巡っていないから

東洋医学では、人の身体を構成する基本的な要素は「気・血・水」であり、これらの3つの要素がスムーズに体内を巡っていれば、心身ともに健康な状態ですが、逆に不足したり滞ったりすると、心身に何かしらの不調が生じると考えられています。

気血水はお互いに影響し合っているため、どれか1つが不足したり滞ったりすると、他にも影響します



梅雨時期に関係の深い「湿邪」は、このうちの「水」に影響を与えやすいため、湿気の多い梅雨時期は身体の中の「水」が滞りやすくなり、そこから連鎖的に「気」や「血」の巡りも悪くなります。

身体の“気”がスムーズに巡らない状態になると、情緒が不安定になったり、気分が優れない、イライラ、不眠といった不調が現れやすくなります。

気滞の状態になると、イライラ、頭痛、不眠などを起こしやすくなります

梅雨時期になると気分が優れなくなる・・・そのような時には「気血水」に着目してみると、不調改善へのヒントが見つかるかもしれません

3. 五行のバランスの乱れ

ストレスフルな生活をしていたり、疲労の溜まった状態が続いたり、生活習慣が乱れがちな生活を送っていると、「気血水」だけでなく、「五行」のバランスも乱れて、心身に不調をきたしやすくなります。梅雨うつだけでなく、更年期の時期を元気に過ごすためにも、五行のバランスを整えることは大切なポイントになります。

東洋医学では、すべての臓器は関わり合っていると考えるので、
全体のバランスを整えることが大切です

更年期女性におすすめの梅雨うつケア3選

1. アロマで「気」を巡らせ、心を軽くする

東洋医学では、香りには「気を巡らせる力」があると考えられているので、アロマの香りを楽しみながら梅雨時期特有の憂鬱な気分を軽やかにすることができるでしょう。

【気の巡りを促す作用に優れる⭐︎おすすめアロマ】

  • オレンジ:気持ちを前向きに、元気な心をもたらせてくれます
  • ラベンダー:自律神経のバランスを整えて、心身ともにリラックス
  • クラリセージ:女性ホルモン様作用があるので、更年期による不調にも◎

【おすすめの使い方】

・ディフューザーで香りを拡散
・無香料の乳化剤や天然塩に数滴混ぜて、アロマバス
・外出先ではアロマロールオンで手首にひと塗り

2. ツボ押しで「巡り」を整え、不調を和らげる

ツボを刺激することによって、心身のバランスを整えることができます。

【おすすめのツボ】

  • 太衝(たいしょう)
     ▶気の滞りを解消し、イライラを鎮めてくれる。眼精疲労や二日酔いにも使われる
  • 内関(ないかん)
     ▶ストレスや精神的な疲れが溜まっているときに
  • 神門(しんもん)
     ▶精神を落ち着かせ、睡眠の質をサポート

上記のツボを押したり、セルフケア灸してみると良いでしょう

3. 養生(ようじょう)で湿をためこまない暮らしを

食事・睡眠・休養・運動といった生活習慣によって、心身の状態は大きく影響を受けます。
そのため、身体に優しい生活を心がけることが大切。
特に梅雨時期は、“湿をためない+気を巡らせる”ことがポイントになります。

●食養生(食事で整える)

  • 積極的に摂りたい:
     → はと麦、豆類、しょうが、芋類など
  • 控えたいもの:
     → 冷たいもの、甘いもの、乳製品、油っぽい食事

●暮らしの養生

  • 冷たい飲食物はなるべく控えて、身体を冷やさないようにする
  • 日中は軽く体を動かして、気の巡りをよくする
自然の空気をおもいっきり吸うことで、体の気の巡りを促すことができます
  • 早寝早起きでリズムを整える(特に23時前の入眠が◎)
  • ストレスを溜め込まないように、自分のゆったりできる時間、好きなことをやる時間を持つこともオススメ
読書したり、音楽を聴いたり、ティータイムを楽しんだり・・
ゆったり寛げる時間を持ちましょう^^

梅雨時期の憂うつ感は、気候だけでなく、年齢による変化やライフステージの影響も関係していることがあります。
東洋医学では、体と心を一体として整えることを大切にしています。

アロマ、ツボ、食事、生活習慣。
どれも小さなことですが、毎日の積み重ねが心と体の安定につながりますので、ぜひできることから実践してみてください。

また必要に応じて、アロマや鍼灸などの施術ケアも取り入れると、より本格的な体質改善が期待できます。

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