氷を食べるのが止まらない理由は?貧血と“気血不足”を整える東洋医学的ケア
なぜ氷を食べたくなるの?その原因とは
氷を食べたくなることは、ありませんか?
「気づいたら氷をガリガリ食べている」
「冷たいものを無性に口にしたくなる」
そんな行動の裏には、体からのサインが隠れていることがあります。

特に女性に多いのが、貧血が関係しているケースです。
貧血になると、血液が脳に十分に酸素を運べなくなり、
疲れやすかったり、集中力が続かなかったり・・・という症状が出てきます。
そんなとき、氷を食べると口の中が冷たく刺激され、
一時的に頭がスッキリしたように感じることがあります。
また、噛むことでストレスが和らいだり、心が落ち着くように感じる人もいるようです。
しかし、これらは実際には貧血のサインのひとつと考えられています。

東洋医学でみる「氷を食べたくなる」理由
東洋医学では、人の体には「気・血・水(き・けつ・すい)」の3つの要素が巡っていると考えます。
このうち、氷食症の原因として考えられる貧血は主に「気」と「血」の不足によるものです。
気(き)とは
気は生きる力の元となるエネルギーを指します。気が不足すると、だるさや疲れやすさ、やる気の低下が起こりやすくなります。

血(けつ)とは
血は全身に栄養を与え、滋養させる働きがあります。血が不足すると、冷え、顔色の悪さ、精神不安定などの不調が出やすくなります。

この気と血を作り出しているのが、「脾(ひ)」という臓です。脾は食べ物の消化吸収を担っており、吸収した栄養物質から「気血水」を作り、全身に栄養を送る働きをしています。

しかし脾の働きが弱まると、栄養をうまく消化吸収できなくなり、結果として気血が不足して貧血を起こしてしまいます。
気血を補うための生活ケアと食べ物
氷を食べたくなる・・
それを改善するには、食べることをグッと我慢するよりも、気血を補い、脾の機能を高めるといった“体の内側から整える”ことが大切です。
ここではセルフケアとして実践しやすいものをご紹介しますので、できることから取り入れてみてください。
1. 気血を補う食べ物を意識する
- レバー、マグロ、黒豆、黒ごま、ほうれん草、なつめ、くこの実などの気や血を補う食材
- かぼちゃ、さつまいも、米、大豆などの脾の働きを高める食材
温かい食事を通して、少しずつ「身体の内側から温める」意識を大切にしましょう。

甘酒は気を補い、胃腸の働きを整えるのにおすすめです。
甘酒に関する記事はこちらをご覧ください。
2. 睡眠と休息を大切に
気や血が不足している人は疲れやすさを感じることが多いので、なるべく体に負担をかけない、無理をしないことが大切になります。それなので
・睡眠時間を十分にとる
・昼間に短い仮眠をとるなど、小休憩をとる
など意識すると良いでしょう。
また東洋医学では、「血は目と関係する」考えられているので、目を使いすぎないように気をつけましょう。スマホやPCの見過ぎは要注意です。
3. 体を冷やさない工夫
生ものや冷たいものを食べると「気」を消耗してしまうだけでなく、胃腸の機能も下がってしまうので、なるべく避けるようにしましょう。
温かい食事を摂ると身体の内側から温まるので、脾の働きが整いやすくなります。また精神的な落ち着きももたらせてくれますので、温かく消化の良いものをゆっくり食べることを心がけると良いでしょう。

東洋アロマとディエンチャンでできるサポートケア
八王子の当サロンでは、東洋医学の考え方をもとにしたアロマトリートメントとディエンチャン(ベトナム式顔ツボ療法)を組み合わせた施術を行っています。
ディエンチャンで脾と胃をサポート
ディエンチャンでは、顔の中に胃腸の働きを整えるツボや反射区があると考えるので、それらを優しく刺激することで、消化器系の働きを整えて、気血を作り出しやすい体に導きます。

アロマで気血のバランスを整える
アロマセラピーで使う精油にも気や血を補う作用のあるものがありますので、それらを使ってトリートメントすることで気や血のバランスを整えていきます。
またアロマの香りには精神面への働きかけもありますので、ストレスや不安感、不眠といったお悩みの緩和も期待できます。

「氷を食べたい」その気持ちは、体の声
氷を食べたくなるのは、体から何かしらのサインが発せられているからだと考えられます。
無理にやめようとするのではなく、体の声を聞いて、それに合うケアをしてあげることが大切です。
気血が満たされ、体が温まってくると、
不思議と「氷を食べたい」という衝動もやわらいでいくでしょう。
当サロンでは、五感に働きかけるアプローチで、
心と体がゆるやかに整い、前向きに変わっていく時間をご提供しています。
*初めての方のための限定メニューをご提供しています

