【東洋医学で体質改善】更年期のめまいを緩和する方法をタイプ別に紹介
〜東洋医学とセルフケアで、毎日をもっと自分らしく健やかに〜
「ふわっと頭が軽くなる感じがして立ちくらみがする」
「頭が重くて思考がぼんやりする」
「疲れてくるとグラッとする感じがする」
40代以降の女性に多く見られる“めまい体質”。特に更年期世代では、ホルモンバランスや自律神経の変化によって、めまい・ふらつきが起こりやすくなります。
この記事では、東洋医学と自然療法の視点から、“めまい体質”をやさしく整える方法をご紹介します。

めまいの原因について
西洋医学的には…
更年期に起きやすい不調の1つに、めまいが挙げられます。めまいの多くは、耳の奥にある「内耳」の異常によって起こると考えられていますが、更年期とめまいの因果関係についてははっきりしていないようです。
ただ、更年期には女性ホルモンの量に大きな変化がみられ、それにより自律神経も乱れやすくなります。さらに生活習慣やストレスなど様々な要因が絡み合うことで、めまいなどの不調が起こると考えられています。

東洋医学では…
東洋医学では、めまいの原因として、大きく以下の4つが考えれています。
- ストレスや怒りに起因するもの
- 身体の水はけの悪さによるもの
- 身体の衰え(加齢)によるもの
- 身体のエネルギー(気)や血の消耗によるもの
次からの項で、それぞれの体質の特徴と、セルフケア法をご紹介していきます。

【体質別】更年期のめまいにアプローチする方法
① ストレス・怒りが原因タイプ
●特徴:
・イライラしやすい
・耳鳴りや頭痛を伴うことがある
・ストレスを感じる時にめまいを起こしやすい
●東洋医学的解釈:
「肝(かん)」の巡りが上昇することで、身体の上に熱がこもってめまいやふらつきが起こりやすくなります。
●セルフケア:
- 香りで気を巡らせる: ラベンダー・カモミール・ベルガモットなどのリラックス系アロマの香りを嗅いでみる
- ツボ押し: 太衝(たいしょう)、内関(ないかん)で気の巡りを整える
- 食事: セロリ、ミント、トマトなどで「肝」のケア
- 暮らし: 深呼吸・ストレッチ・ヨガなどで心落ち着く時間をつくる

② 身体の水はけが悪いタイプ(痰湿タイプ)
●特徴:
・身体が重だるい
・気圧の変化や季節の変わり目に起こりやすい
・舌にコケがある(舌が浮腫んでいる)
●東洋医学的解釈:
「脾(ひ)」の働きが弱まることで、消化吸収や代謝が悪くなり、身体に“痰湿”が溜まることでめまいが起こるとされます。
●セルフケア:
- 食事: はと麦、冬瓜、小豆など、水はけを促す食材を
- ツボ押し: 足三里(あしさんり)、陰陵泉(いんりょうせん)でケア
- 温活: 湯船に浸かったり、適度な運動をして汗をかく
- アロマ: ジンジャーやオレンジなど、消化力をアップをさせる精油をブレンドしたオイルでマッサージケア

③ 身体の衰えタイプ(腎虚タイプ)
●特徴:
・年齢とともにめまいが起きるようになってきた
・足腰のだるさ、耳鳴りを感じることも
・疲れが抜けにくい
●東洋医学的解釈:
「腎(じん)」は生命力・エネルギーの源。加齢により腎の精が不足することで、体を支える力が弱まり、めまいやふらつきにつながります。
●セルフケア:
- 食事: 黒ごま、黒豆、ナツメなど腎を補う食材
- 温活: 身体を冷やさない。全身浴に浸かる、湯たんぽや腹巻きの活用
- 暮らし: 身体に負担のかからない生活を。疲労・睡眠不足・偏食には特に気をつけましょう
- お灸: 湧泉(足裏)、太渓(足首内側)など腎に関わるツボを温める

④ エネルギーや血が足りないタイプ(気血両虚タイプ)
●特徴:
・顔色が悪く、ふらつきや立ちくらみが多い
・動悸・息切れを伴うこともある
・疲れやすく、休むことで身体が回復することが多い
●東洋医学的解釈:
気と血が不足すると、脳に十分な栄養が届かないため、めまい・ふらつきが起きやすくなります。
●セルフケア:
- 食事: 胃腸に優しい(消化しやすい)食事を心がける。
- ツボ押し: 足三里(あしさんり)、血海(けっかい)など気血を補うツボ
- 暮らし: 睡眠時間をしっかり確保し、気を消耗しないようにする
- 食事: 気や血を補う食事・・ナツメ、甘酒、さつまいも、胡桃など


まとめ:「タイプ別ケア」で、めまいの緩和を目指していきましょう
更年期のめまいは、ひとりひとりの体質や生活背景に合わせたアプローチが大切です。
まずはご自身の傾向を知ることが、ケアの第一歩。
不調の奥にある体質に目を向け、やさしく整えていきましょう。
*東洋医学の視点からめまいの緩和を目指していきたい方に
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